2019/11に中国に行きました。そのときのレポート第12話目です。
この旅行記はシリーズ記事になっています。目次は
こちらから。
深圳(深セン)に連泊していたのですが、1日だけ
広州に日帰り旅行しました。
今回の旅行で深圳は3回目の訪問だったのですが、広州に行くのは初めてです。
深圳から広州へは、通常の在来線ルートと高速鉄道のルートの2種類があります。
行きは通常の在来線で行きました。
10分ごとくらいのペースで発車しており、運賃は片道79.5元(1200円)。
広州までの距離は130kmくらいあるようです。
それぞれのルートで乗車駅、降車駅が違うので注意してください。
深圳駅から広州東駅まで鉄道で移動
行きは、
香港の入出境がある羅湖口岸に直結している
深圳駅から乗りました。
羅湖口岸を背にして左側の1Fに切符売り場があります。
「广深城际售票处」と書いてあるところが切符売り場です。
時刻表と列車番号は
China Train Bookingアプリで確かめられます。
乗りたい列車を書いたメモを作っておきます。
「列車番号」「行先」「出発時刻」「人数」「グレード(2等)」「片道(単程)」の情報があれば大丈夫です。
このメモを窓口に持って行きます。パスポートも忘れずに。
特に情報に不備がなければ、会話しなくてもすぐにチケットを発行してくれます。
入場口は地下1階です。
地上1Fにも入場口はあるのですが、駅員にチケットを見せたら
「ここではない。地下に行け」て指示されました。どうやら1Fの入り口はもっと長距離?の入口のようです。
ということで地下1階の入場口。
まずセキュリティチェック(荷物検査場)を通過します。空港と同じような感じで荷物を預け、ヒトはゲートをくぐります。
セキュリティチェックを通った後は、広い待合室に到着します。
出発する列車の一覧が画面に表示されているので確認します。
「正在候车」となっている間は待合室で待機します。
出発の15分くらい前になるとゲートが空いて、プラットフォームに進入できます。
このゲートを通るときにチケットとパスポートを提示します。
ぞろぞろと乗客が移動するので一緒に付いて行けばいいです。
プラットフォームには「和谐号」が停車していました。
日本と違ってドアが車両の真ん中に1つだけあります。
自分の席 06号車03A を確認して中に入ります。
席は、車両の真ん中を対面にして向かい合わせになっています。
日本のように席をくるっと回転させるのではなく、このまま乗るようです。
したがって、進行方向と逆向きに座ることになる席もあります。
進行方向席に当たるかどうかは運ですね。
広州東駅に到着
1時間半くらいで広州東駅に到着しました。
駅がでかい。
中国の駅ってどこもでかいです。
今は人がほとんどいないですが、春節(中国の正月)になると人であふれかえるのでしょう。
広州東駅から地下鉄に乗って繁華街へ。地下鉄切符を買う
広州は広いですが、「
北京路」の周辺が繁華街だという情報をキャッチしたので、広州東駅からとりあえずそこに行くことにしました。
「
羊城通」という地下鉄ICカードを買ったらスイスイと地下鉄を乗りこなせるのですが、1日しか滞在しないのでお金がもったいなくなりそう…
と思ったので羊城通は買わず券売機で片道切符を買いました。
オレンジ色の券売機で買えました。広州東駅から北京路まで3元(45円)
ただしこれは現金不可マシンです。僕は支付宝(Alipay)のQRコードで払いました。
広州地下鉄の切符の買い方ですが、「
购票」ていうボタンがチケット購入です。
あとはフィーリングで進んでいけて買えました。
丸いトークンチケットが手に入ります。
繁華街 北京路歩行街
広州の繁華街「
北京路歩行街」に来ました。
広州は人口1000万もいる大都市なので、商店街は扱う商品テーマごとに別れているみたいです。
僕がふらっと入ってしまったこの商店街は、女性の下着街でした。
両脇に下着を売る店ばかりがずっと500mくらい続いています。スケールがでかい。
タクシー配車サービスのDiDi(滴滴出行)のシェア自転車と、
食べログみたいな飲食店アプリを出している美团(Měi tuán)のシェア自転車を見かけました。
かつてはmobikeとかofoがシェアを獲得していましたけど、最近はこういったプラットフォーマーが進出してきているのですね。栄枯盛衰を感じます。
どっちも既存の地域ネットワークを持つ企業だから強そう
阿婆牛杂という店のテイクアウトで
牛杂(Niú zá)を食べました。
牛肉の内蔵をタレで煮詰めたものです。すき焼きに似てます。
ビールに合いそうです。
広州名物らしい。
「小」と「大」がありまして、僕は「小」を食べましたが結構な量でした。
中国では「大」を頼んではいけません。とんでもない量を食べるハメになります。
小は15元(230円)
隣の店のドリアン牛乳もついでに頼んでみました。
猫山王椰奶花って名前で21元(320円)
ドリアンが入ってました。
ドリアンってゲロみたいな風味がするので苦手な人が多いと思いますが、これはなんとか飲めました。
おすすめって書いてたからこれを頼みましたけど、でも多分マンゴー風味の方がおいしかったんだろうな。
この近くのビルに、日本式飲食店がかたまって営業していました。
居酒屋は、僕の地元の神戸や西宮のお酒(菊正宗、白鶴)が置いてあって嬉しい。
広州の一日周遊バスに乗る
周遊バスで広州市内を見て回ることにしました。
大都市によく走ってる2階建ての観光バスです。
係の人からチケットを買えば、あとは24時間乗り放題です。
30分に1本のダイヤで3本の周遊ラインがあり、どこでも乗り降りできます。
音声ガイドは日本語がありました。
しかし、うまく聞けないこともあったので、あまり当てにはできませんでした。
お客さんはほとんど乗っておらず、経営大丈夫かレベル。
広州ってまだそれほど観光の街として認知されていないようです。日本人も行ってる人はあまり多くないと思います。
2階建てバスの一番前に座って景色を堪能できました。
バスの運転手もやる気なくて、途中のバス停で止まったと思ったらしばらく動き出さず、様子を見てみると運転手が寝てたりしました。
いつまで経っても動きそうにないので、そこで降りて自力で地下鉄移動に切り替えたりしました。
出発地点はこの辺です。
高徳地図
北京路步行街(公交站)のバス停になります。
公式サイトにルートマップが載ってます。(ただし表示がおかしい)
ctrip.comの方が参考になります。
2階建てバスは景色が良く見えて楽しいです。
広州の日常の生活がよく分かります。
ときどき違うコースに乗り換えたりして2時間くらい乗ってました。
広州では、トロリーバスが走っていました。
トロリーバスとは、電車のように架線から電気を供給してもらって走るタイプのバスです。
新しい都市である深圳にはなかったから、広州は昔からの歴史ある街だというのが伺い知れます。
でも現在はバッテリーだけで動く電気バスが走っている時代だから、こういうトロリーバスももう無くなっていくでしょうね。
そして触覚のように長いフロントミラーを持つバスも中国のバスの特徴です。
そしてこれも中国あるある。
道路不具合箇所をシェア自転車でブロックする。
香港ではこの自転車が武器になったりもするので、シェア自転車の可能性は無限大ですね。
広州タワーは広州のランドマークタワー
広州のランドマークタワー、
広州タワー(広州塔)です。
神戸と同じ双曲面構造のタワー。450mあるそうなのでこっちの方が高い。
入場料がけっこう高い(150元)なので登るのはやめました。
2010年にオープンしたからまだ10年くらいです。
高さは世界第4位だそうです。
東京スカイツリーの方が高いので、「高い塔に登る」だけが目的ならば登らなくてもいいと思います。
場所はこちら→
高徳地図 広州タワー
最寄りは広州地下鉄3号線の广州塔駅です。広州東駅から1本で行けます。
伝統的な広州のお粥を食べる
食の都と言われる広州、広東料理の本場ですのでここでは何を食べてもおいしいです。
陈添记という、大衆食堂ぽい店が良さそうだったので入ってみました。
この3つが売りらしいです。(というかこの3種類しかない)
・
传统艇仔粥 お粥。落花生が入ってます。器に並々と入って11元(170円)
「艇仔」とはボートのことですが、なぜこの粥の名前になっているんだろう。器がボートみたいだから?
・
猪肠粉 もちもちした食感で酢醤油で食べます。いくらでも食べれそう。3元(45円)
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原味拌鱼皮 魚の皮を野菜とあえたもの。味付けは濃い目でビールに合いそう。25元(380円)
どれもおいしかったです。
深圳と違って古くからある都市なので、いい感じの古めかしい雰囲気を持っています。
写真は、先程の店から文化公園駅(文化公园)に向かってぶらぶら散歩している途中で撮ったものです。
上下九步行街とか。
広州から深圳へ。帰りは超特急で帰りました
帰りは広州南駅から高速鉄道で帰りました。
広州南駅は広州の南の郊外にあり結構遠かったです。市街から地下鉄で30分くらいかかったと思う。
切符は自動券売機で買えるかなと思って試したのですが、中国の身分証明書が必要と分かって途中であきらめ、結局有人の窓口で買いました。
値段は在来線と同じですが、超特急なので150kmの距離を30分ちょいで走ります。
座席は調子に乗って1等席にしたのでプラス400円かかりました。(合計99.5元)
この列車は深圳北駅に着きます。
第12話おわり