作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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【書評】世界一愚かなお金持ち、日本人


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タイトルにつられて買ってしまいましたが、あまりおもしろい本、というか役に立つ本ではありませんでした。
せっかく読んだ手前、悔しいのでブログエントリにはあげときます。

世界一の貯蓄高を誇りながら、お金を上手に使えないことは、今の日本人にとって大きな問題のひとつです。言いかえれば、日本人は未だ「賢いお金の使い方」や「お金と人生設計」について教わったことがなく、また一度も考えたことがないということなのかもしれません。

ということで著者は不動産投資をして、財を築くことを説いていますが、たまたまこの人はそれでうまくいっただけでしょう。
出版された時期が2008年1月ということに先に気づいてから買うべきでした。リーマンショック後暴落した不動産を見て、同じことをやれと言われても無理でしょう。

まぁ、成功した人のやり方をそのまままねていたらダメってことですね。成功した人がどう考えて、なぜその行動に至ったかを考え得ることは意味があると思いますが。

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2 Replies to “【書評】世界一愚かなお金持ち、日本人”

  1. 5年後には古本屋で100円で売られている本ですね
    所詮、自分の成功を自慢しただけでしょう
    まあ多少ひがみが入ってますが・・・多少かな?

  2. 2009年9月以前に出された財テクものの本は、もうほとんど価値ないですよ。
    かなりバラ色の内容しか書いてないし、今の実態とかけはなれたものになってますから。

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