作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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書評:「メイカーズのエコシステム」現地でのものづくりの現場を実際に見てみたいと思いました。


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中国・深セン(深圳)は電子製品関連の生産・組立拠点として、多くのメーカーや工場が林立する世界でも屈指の都市です。この本は、そのような工場で作られるモノのサプライチェーンとか、どのような行程でモノができあがっていくのかについて、現地で見たナマの体験をもとに書かれた本です。

Amazonストア : メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 高須 正和

2017年12月に僕は深圳に行きました。最初はこの本の存在を知らなくて、旅に行くと決めてからいろいろ現地情報を調べてるうちにこの本の存在を知りました。
僕は単なる旅行者として深圳を訪れただけで、現地になんのコネクションもありませんでしたので、深圳を見て回ったといっても華強北の電気街をうろうろしただけなんですが、実際にこの本の著者である高須さんのように、現地でモノを生産している工場に入って中国人と同じ目線で現場を見ると、中国のパワーの源泉というか、底力、そしてハードウェア製品作りのムーブメントのようなものを肌で感じられるんだろうなと思いました。

ある日ひらめいたアイデアをハードウェアという形にして量産して市場に届けるのは一人の力ではできません。小さな工場1つ持っていたとしても無理です。
アイデアを設計図にして、パーツを集めて、組み立てて試作して、うまくいかないところを直して、量産するためのロボットを用意して、できたものをパッケージングして、流通させる。
これらの行程を単独の企業だけで行うのは無理で、まわりのさまざまな企業や工場、流通サービス業者と連携する必要があります。モノを作るのには莫大なエネルギーが必要です。
深圳にはそれらの役割を担うサービスが揃っており1つの都市に集積しているので、ものづくりを最短距離・最短時間で進めることができます。

これは、
「今まではそこそこ規模が大きい企業でしか作れなかったモノ」
が、
「個人の思いつきで作れるような、同人的なハードウェアが作れるようになった」
ということを意味します。
役に立つかどうか分からない、市場価値があるのかどうかも分からない、そんな奇妙で奇抜なモノがすぐに世に出せる時代。
そしてそんなモノの発表の場を与えてくれる世界各地のメイカーフェア。
世の中はどんどん、アウトプットのハードルが下がってきています。
なにか面白いものが出てくる予感がしてワクワクします。

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