作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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[書評]「絶望の大国、中国の真実」カネ信奉で生きる中国人のリアルな現実を感じました。


最近、自分の中で中国に対する熱が高まっているので図書館で本を借りてきました。なかなか刺激的なタイトルだったのでつい読んでしまいました。

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絶望の大国、中国の真実 ――日本人は、中国人のことを何も分かっていない! (WAC BUNKO)

2009年の出版なので少し古いです。また、対談形式の本なので、トークショーを見ている感じで内容はちょっと薄い気がしました。
ですがリアル中国人の体験談を日本語で読めるのはありがたいです。

中国人はカネを信奉しており、なんでも賄賂でポストや順位が決まるといいます。日本にもそういうきな臭い世界はあるのでしょうが、中国はスケールが段違いです。学校の成績の順位を上げてもらうために、生徒の保護者が先生に対して賄賂を渡すほどなんで、もはやあいさつがわりに賄賂って感じです。
そりゃ、小さい頃から親がこういうかけひきしているのを身近に見ていたら、その子供が大人になってからも拝金主義になるのは自然ななりゆきでしょう。

しかし、こういうカネ至上主義は社会的に悪いのかどうか…僕には分かりません。
野生で行きている動物は弱肉強食なわけで、食うか食われるかというシビアな世界でその日一日を生きているわけです。人間も本来はそういう残酷な生き残りにさらされながら暮らすのが本来の姿で、今のように平和ボケしている世界は偽りなのかも知れません。
そう考えると、「生き残るためにあらゆる手段を使う」中国式は、人間の本能に忠実なだけであり「悪いことをしている」という罪の意識よりも「生き残るため」という本能の結果なのかも知れません。

多数決という数の論理で勝負しても、中国は莫大な人口をかかえているので「中国人のような暮らしをしている方が世界的には多数派だ」と言われればそれまでだし。日本のように比較的公正・平等な社会が必ずしも正しいとはなかなか結論づけられません。

そんなことを考えながら読んでいました。
中国人の思考回路をもっと知りたいと思いました。
それは「自分の常識を疑うことができる」てっとり早い方法なんで。

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