作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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【書評】下剋上の時代を生き抜く 即戦力の磨き方


 

20100525ISBN978-4-569-69080-3

 

 

 

先日読んだ、衝撃!EUパワーに引き続き、またもや大前研一氏の本で。

2006年に出版されたのでやや古いですが、内容はそんなに古さを感じませんでした。

 

 

今後ますます、弱い者は締めだされる格差社会がはじまります。

なんとか智恵をつけないと生き残れない感じがすごくしています。

 

  私はその人の生み出す付加価値によって、これからは100倍の格差が当たり前になると考えている。詳しくは本文に譲るが、同じ大学を出ても、20年経った45歳の年収では、5億円から500万円の差がつくということだ。単純作業や業務処理をするだけの人は、世界標準で見ればせいぜい年収200万円が相場で、フリーターなどアルバイト生活となれば、それ以下になるのは必至だろう。

 

 

 

大前研一氏の言う、3種の神器とは「語学力」「財務力」「問題解決力」 です。

英語は避けて通れません。僕もなんとか使いこなせるようになりたいのですが…

 

  さまざまな国籍を持つ人たちが、一つのプロジェクトに参加するということが、今後はどこの会社でも普通に行われるようになる。そのとき、そこで使われる言葉は英語だ。いままで日本人と日本語でやってきたミーティングや情報交換が、同じレベルで英語でできなければ、仕事にならないくら、理屈で考えても分かるだろう。

  インド人もシンガポール人も、間違いなく、それができるレベルの英語を使いこなしている。だからこそ、欧米諸国と対等にビジネスができるし、またどこの国で仕事をしても、その国の人間と同様の信頼を得られるのだ。

 

 

 

問題解決力の例です。答えのない時代に、生き残るためには問題解決力が欠かせません。

  企業も個人も、出口の見えないジャングルにいる。どっちに行けば猛獣に出くわさずに、水や食べ物を手に入れられるかなんてことは、誰も知らない。しかし、大地は滋養に富んでいる。これが私の持つ21世紀のイメージだ。そうすると、そこで生き残れるのは、気の皮がむけているのを見て、ここは獣道だから避けるべきだというような判断が、自分でできる人ということになる。あるいは足下の土地を見て、この土はこの果物を育てるのに向いているという勘が働き、他の人に先んじて行動を起こせる人なら、巨万の富を得ることができるのだ。

 

 

ちなみにですが、持ち家についての記述。ホリエモンもそうですが、著名人は「持ち家要らない派」が多いですね。

持ち家を持つとかえって気苦労が増えるという意見に対しては、僕もそんな気がします。

  家を買うのは、結婚よりもリスクが高い。結婚なら離婚すればすむが、家は一度ローンを組むと、35年間、借金が亡霊のようにまとわりつく。一度、賃貸と決めてしまえば、そうした苦労とは一生、無縁でいられる。

 

 

 

徹底的に考えなければ。自分で答えを探さないとダメですね。

  私は2006年を「負担増元年」と呼んでいる。だからこそ人生をどう生き、何にお金を使うかを真剣に考えなければならない。自分が何もしなければ、国家に収奪されるだけ。「社員は絞りとるもの」と思っている社長や、「予算が足りないから税金を取ろう」という役人の国で生きるには、徹底した防衛策を取ることだ。「生活の質を上げてもコストが下がる」ように国が考えてくれないなら、自分たちでそういうライフスタイルを選択し、作りださなくてはならない。逆に多くの人がそうすることによって日本でも初めて消費の爆発的増加が生まれるのである。そのための原資はほとんどすべての人が蓄えとして、あるいは年金や退職金の形で持っている。それを墓場まで持っていくのか、生きている間に好きなように人生を生きるために使うのか、それが問われているのである。

 

 

 

 

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