作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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【書評】この世で一番大事な「カネ」の話


西原 理恵子著「この世で一番大事な「カネ」の話」を読みました。
ちびりちびり読んでたら時間かかっちゃいました。読むの遅いんで…
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不幸な体験、というか貧乏な人生というのはある程度生まれた時から決まっているんですね。
この本を読んでそう思いました。
僕は普通の家庭に生まれ、特に苦労することもなくここまで来れたので、貧困にあえいでいたり不幸な生活を強い
られてきた人の気持ちを心底理解することはできないかもしれません。ですがこの本がそれを追体験させてくれま
した。

カネ、カネ、とカネのことばっかり言うとみっともない、はしたないと私達は思いがちですが、実際の生活はカネ
がないと回っていきません。
そしてほんとにカネがない状態になると、自分の人生や、人間関係までもが犠牲になっちゃいます。よってカネは
なくてはならない。
そんなカネの話を避けて通るのは本来はよろしくないことだと。

お金がないことに追い詰められると、人は人でなくなっていく。その人本来の自分ではいられなくなって、誰でも
なく、自分で自分をがけっぷちまで追い詰めて、最後には命さえ落としてしまうことがある。

おカネがないことがきっかけで父親を失ってしまった著者の、真実味あふれすぎるメッセージだと思います。

そして、カネを稼ぐためには働かなきゃならない。

よく、「自分に向いている仕事がない」って言う人がいるけど、食わず嫌いしてるってことも、あるんじゃないかな。
やってみなきゃ分からない。そんなことって、この世界にはいっぱい、あるからね。自分のことをやる前から過大
評価していると、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれないよ。

生きていくなら、お金を稼ぎましょう。
どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう。
それはもう、わたしにとっては神さまを信じるのと同じ。
毎日、毎日、働くことがわたしの「祈り」なのよ。
どんなに煮詰まってつらいときでも、大好きな人に裏切られて落ち込んでいる時でも、働いていれば、そのうちどうに
か、出口って見えるもんなんだよ。
働くことが希望になる-。
人は、みな、そうあってほしい。これはわたしの切なる願いでもある。

面接に行く往復の電車の中でこの本を読んでたんですが、ほんとに心が晴れ晴れして、どんなつらい仕事でも立ち向か
えるような気がしてきましたw

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