作者:上村崇 フリーランスのIT系エンジニア
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【書評】金持ち父さん貧乏父さん


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「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。
2000年に出版された本ですが、まだ売れ続けている名著です。

私たちが普段学校では習わない「お金の哲学」は、生きていくうえで実は必要不可欠な知識であることを教えてくれます。

同じファイナンスリテラシーに関する本でも、先月読んだこの本とは違って各論に走ることなく、根底にある基本的な考え方や姿勢について指導してくれてるので、いつの時代にも当てはまる普遍的な考え方を見につけることができます。

「学校で教えてくれないお金のこと」を学ぶ上で、読んでいて損はない1冊だと思いました。

 

 

いい教育を受け、いい成績をとるというのはもはや成功へのパスポートではない。それなのに、誰もそのことに気がついていない。

 

学校へ行っていい成績をとり就職するというのはそれはそれで1つの方法ですが、そのままでは既存の社会の枠組みの中に自分が囚われてしまい、一生懸命働き続ける以外に逃げ道が見つからないということを意味します。
急速に変化をとげるいまの世界に生れた子供たちに 、
「学校に行っていい成績をとって安定した仕事を見つけなさい」

とアドバイスすることは非常に危険であり、時代遅れだと著者は言います。

 

  学校教育を終えるとた いていの人は、大切なのは大学の卒業証書や成績ではないことに気がつく。学校の外の実社会では、いい成績以外の何かが必要だ。それを「ガッツ」と呼ぶ人もいれば、「ずぶとさ」「やる気」「大胆さ」「はったり」「ずるがしこさ」「世渡りの技術」「ねばり強さ」「頭の切れ」などと呼ぶ人もいる。
呼び名はなんであれ、この「何か」が最終的には学校の成績などよりもその人の将来に決定的な影響を与える。
  私たちのうちだれもが、いま言ったような勇気、才気、大胆さといった特質のうちどれか一つは持っている。またそれと同時に、その性格とまったく反対の面も持っている。つまり、必要とあればひざまづいて相手にすがることができるという側面だ。海兵隊のパイロットとしてベトナムで一年を過ごしたあと、私は自分の中にこの二つの性質が存在することを身をもって知った。ただし、この二つはどちらかがよくてどちらかが悪いというわけではない。
  人間にそなわった「弱い面」がいちがいに悪いとは言えないのはたしかだが、人に教えるようになってさらに次のようなことに気づいた。それは、個人の才能の開花を邪魔する最大の要因が、過度の「恐怖心」と「自信のなさ」にあるということだ。答えは分かっているのに行動する勇気がない生徒をみると、私は悲しくなる。現実にはほとんどの場合、頭がいい人よりも「度胸のある」人のほうが成功への道を先へ進んでいく。

 

「勇気を出す」というということはつまり、誰にでもできないことや、誰もやっていないことにチャレンジすることにつながるんだと思います。人と同じことをやっていては同じままで終わる、ということなんでしょうね。

よく「命までは取られることはない」と上司に言われたものですが、僕らはもっと自分の可能性を信じてなんでもやってみることが重要なんでしょうね。

 

  私が教えるクラスで、「マクドナルドのハンバーガーよりおいしいハンバーガーを作れる人はいますか?」と聞くと、ほとんどの生徒が手をあげる。そんなとき私は続けて「じゃあ、もしあなたがたの方がおいしいハンバーガーを作れるとしたら、なぜマクドナルドの方があなたより稼ぎがいいんでしょう?」と尋ねる。

  答えは明らかだ--- マクドナルド社はすぐれたビジネス戦略を持っている。才能にあふれたたくさんの人が貧乏のままでいる理由は、彼らがおいしいハンバーガーを作ることに専念するばかりで、ビジネス戦略についてはまったく無知のままだからだ。

 

お金を稼ぐとか設けるとかいうことを口に出すと、どうしても金の亡者だとか、金のことしか考えていない奴だとか言われてしまうことになりがちです。

ですが、そもそも僕らは金を稼がないと生きていけません。

水道や電気と同じように、いやそれ以上に大事な金のことなのに、働いていれば自動的に支給される副産物であるかのように捉えるのはやはり何かから逃げているのかも知れません。

自分の専門領域、得意分野だけではなく、ファイナンシャルリテラシーを高めることで、人生をうまく回せるようになるのだと肝に銘じておかなければならないと思いました。

 

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2 Replies to “【書評】金持ち父さん貧乏父さん”

  1. それも昔読みましたね。
    お金の為に働くんじゃなくて、お金を働かせるシステムを作るってやつですねw

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