「サラリーマン再起動マニュアル」を読みました。
30歳~40歳くらいの人をターゲット読者層にした本なので、34歳の私としては適齢期かなと。
もうすぐアラフォーになってしまいますがorz
マイクロソフトがWindowsをリリースした1985年以前を「ビフォアゲイツ」つまりBG、それ以降を「アフターゲイツ」つまりAGと定義すると、
AG以降は世界が大きく変わったといいます。
とりわけ21世紀は、いままで20年~30年かかっていた進化が、数年で達成されるというものすごいスピードの渦の中に我々は身を置かれているわけです。
Googleがやっと創立10年。ていうかまだ10年ですよ?
その間にインターネット世界を牛耳る存在にまで成長しました。
携帯だって、10年前はまだ液晶が白黒だったし、パケット通信もできてなかったよなーとか思いながら、21世紀のスピードの速さに改めて驚いています。
そんな中、「旧大陸」に身を置く会社は生き残っていけず、これからは「新大陸」をめざさなければならないと説いています。
「旧大陸」の会社とは、現在の業務の効率性や生産性の向上は目指すが方向性は変わっていかない会社のことです。
規模は大きくなるかも知れないが、あたらしい時代の波にはついていけず、やがては淘汰される運命になるでしょう。
フィルムカメラの衰退を見ても明らかなように、産業そのものが消滅する世界ではいくら効率を求めたところで太刀打ちできません。
それに対して、進むベクトルを再設定してイノベーションを起こせる会社が「新大陸」の住人にふさわしく、発展を遂げるだろうと著者は言います。
それはノルマでは測れる世界ではなく、目の付けどころがモノを言う世界です。
パソコンの販売において、従来の問屋や店舗を通さず直販システムを導入したDELL、カメラ付きケータイの普及により、モバイル機器でオークションに
参加できる「モバオク」を開発したDeNAなどがそれにあたります。
本の最後の方は、これからの業界予測と、どのような分野に成長の種があるかなどの世界展望の話なので、サラリーマン再起動の話とはちょっと離れていってるような気がしましたが、
現状を認識して、これからの生き方に対する姿勢を改めるにはいい本だと思います。
ともすれば人は目の前の仕事で精いっぱいになりがちですが、そのまま行くと閉塞した状況から抜け出せなくなります。
やはり20%くらいは将来の飯の種のためにエネルギーを注がないといけないということみたいです。