今日は奥尻島を出て函館へ。奥尻島で2泊した、御宿きくちという宿は朝から大量のイカ刺をお見舞いしてくれる。昨日の夜はウニ攻撃だった。

奥尻島からフェリーに乗って江差へ。ここで先日札幌から車で送ってくれた友人に合流する。そして昼はイカ刺定食。
夕方からは仕事あがりの友人が函館まで送ってくれた。彼には札幌からの私の行程を細かくフォローしてくれてまったく感無量である。今日も函館へ送ってくれたばかりか、函館の夜景スポットにも連れて行ってくれた。函館山からの夜景はあまりにも有名だが、その向こう側から眺める裏夜景はあまり知られていない。車でないと行けないので、なかなか貴重な光景だった。

写真は奥尻島のイタいキャラ「うにまるくん」。彼は出発時フェリー乗り場から見送ってくれる。

奥尻島へ着いてから初めて気がついたことだが、7/12という日はあの夏から丸11年の日らしい。北海道南西沖地震。
この日はレンタカーを借りて観光したが、印象に残ったのはやはり青苗にある津波館。11年を経た今日、島はすっかり回復しているが、この津波館を見る限り奥尻島は「地震の島」として依然大きな影を落としていることを実感する。「いちばん優しい人のいる島」というコピーどおり、島民たちは苦労を経験し、生きる努力をして助け合う人になれたのだろう。

写真は、島の随所に見られる津波標識。実際に津波が到達した高さにこの標識が立てられている。29mにもなった場所もあるらしい。確かに、そんな波が来たらひとたまりもない…

津波館を出ると、「時空翔」というモニュメント前で被災者追悼式が行われていた。このモニュメントは真ん中がくぼんでいて、7/12はこのくぼみに合わせて夕日が沈むようになっているらしい。今日はあいにく曇りだったので、その光景は見ることができなかった。残念。

札幌から瀬棚(奥尻島へのフェリー乗り場)まで昨日の友人の車で連れていってもらったが、出発する時刻が遅かったのでかなり急いでもらってしまった。
一般道で、最高時速150km/hくらいまでいったかも。
よく捕まらなかったよ。ほんとに。

ということで、間一髪で奥尻島行きのフェリーに乗り込むことができた。
車で送ってくれた彼には奥尻島から戻ってきたときに、またお世話になる予定。完全に頼り切ってますが(笑)。

奥尻島に着いたのは夕方だったので、今日は観光しないですぐに宿に入った。
夕食はウニやイカやアワビ。幸せ。

この日は友人2人と会って札幌観光をした。
といっても、釣具屋さんとか、ヨドバシカメラとか行ってたから観光というより買い物に付き合ったって感じ？。
一応、観光らしい観光といえば、大倉山ジャンプ台を見に行ったことか。
近くのウィンタースポーツ博物館(だったっけ？)でスケート擬似体験とか、ボブスレー擬似体験とかやったおかげで結構疲れた。
この日は遊ぶのに夢中で写真撮るの忘れちゃった。

今日は移動のみ。
摩周を出て札幌までひたすら車で移動した。
天気はずっと雨だった。どうやら昨日だけうまい具合に晴れた感じ。山に登る日だけ晴れてたということで、ラッキーだったのかもしれない。なので今日の雨は我慢しよう。移動だけだし。

帯広で、豚丼を食す。帯広に来たことは何回かあったが、豚丼を食べたのは今日が初めて。「ぱんちょう」という帯広駅前のお店だが、ここも札幌のラーメン横丁と同じく、観光地化されてきてしまったらしい。確かに旅行者が多いような…
美味しかったが、めちゃくちゃうまいという訳ではない。値段も高かったし…(一番高いグレードの”華””で1250円。)。味噌汁もついてないし。
やはり豚丼も隠れた名店を探さねばならぬか…
で、観光客よろしく、ほかにも色々味見してきた。
今日の帯広での食い道楽を整理すると、
・豚丼「ぱんちょう」　豚丼””華””1250円+ワカメ味噌汁180円
・洋菓子「六花亭」　　サクサクパイ　2個で250円
・洋菓子「クランベリー」　スイートポテト　950円くらい

さくさくパイは、なかなか美味しかった。人気があるのもうなずける。
ただ、美味しく食べれる賞味時間が短いので、お土産にできない。
スイートポテトもなかなかうまい。めちゃでかいスイートポテトなのだが、切り売りしてないのが残念。おかげで１つ950円もした。将来的に帯広の名物になる予感。(もう名物になってるのかな？)

今日の車での移動距離：380km
“

今日は摩周にとどまるので、調子こいて斜里岳(1545m)に登ってきた。
朝早くフンフン鼻歌まじりに登っていたときは良かったが…
このあと恐ろしい出来事が待っていようとは！

斜里岳は、登山道が沢つたいになっていて、7月中は雪解け水で沢の水がけっこう潤沢に流れている。
で、その沢にジャブジャブつかりながら登るので、足の甲くらいまではどうしても濡れてしまう。
ま、普通の人は…足の甲までだね！

登山を始めて1時間くらい経ったところだろうか？　沢登りもわりとサクサク進んできて「余裕だぜベイビー」と調子に乗っていた頃！
足を滑らせて沢の中に落っこちた！
1mくらい流されて体中ビショビショ！
命からがら這い上がってきた後「ハッ」と気づいたのがビデオカメラ。見事に浸水した模様で、電源を入れても何も映らない！
「もう登るのやめて引き返そうか」と思ったけど、せっかくここまで登ったんだし、頂上からの風景は目に焼き付ければいいんだ、と言い聞かせて頂上へ。うっすら涙を浮かべながら。

一応、落ちた現場ではカメラの水滴を拭いて応急処置をしたけれど、頂上についてからは時間があったので、カメラをいろいろいじってみた。電源を入れっぱなしにして暖めてしばらく放置しておくと、なんとビデオが映りだしたではないか！
ありがとうハンディカム！　ありがとうSONY！
カメラ機能は、依然動かないままで、「だめかー」と思ってたけど、夜には動くようになった！

今日の写真は登山前の斜里岳。かろうじて画像は残っていた。

今日の車での移動距離：120km

朱鞠内YHの宣伝をしておいてくれ、ということなので、ここで宣伝しておこう。
この宿は今年で2年目のまだ新しい宿なので、すごくきれい。
宿の宣伝はあまりしていないらしく、オーナーいわく、旅人の口コミによる発展を期待しているそうだ。
しかし、宿があまりにも素晴らしいため、訪れた旅人は自分の隠れ家的宿として心の中にしまってしまう。
私も心の中にしまっていた方なんだけど、このままではお客さんが来ないのでオーナーは危機感を感じているらしい(笑)。

旭川でレンタカーを借りた。この日から3日間のレンタル予定。
なんか、北海道だけ夏料金をとるので、ちょっと割高。

この日は摩周にある「うさの森」泊。
昔、知床のYHでヘルパーをしていた時代の友人が先月オープンした宿なので、こちらも新築。
今日は私一人だけの宿泊だった。
昔から宿をやりたいと言ってたご夫婦なので、オープンした感慨はひとしおでしょう。
ちなみに私は元ヘルパーの中では一番乗り宿泊者だった。なんかうれしい。
写真はうさの森の概観。
こちらも宣伝しなくちゃね。

今日の車での移動距離：240km

名寄サンピラーYHのツアーに参加した。（といっても一人だけだったけど）
美幌峠までペアレントさんの車で峠まで連れて行ってもらい、そこから自転車で下ってくるというもの。

コース途中、美深にある、井上食堂へ。
YHで教えてもらって興味があったので行ってみたけど、こういう現地系大盛大衆食堂は、わくわくするというか、血が騒ぐというか。
とんかつA定食＋ソフトクリーム６Lサイズを食べておなかいっぱいになった。
今回は食べてないけど、ラーメンが面白くてほぼすべての素材を選択できるようになっている。
・ダシの種類 (鶏ガラとかトンコツとか)
・スープの味 (しょうゆとかミソとか)
・麺の種類 (どこの製麺所の麺を選ぶか)
・麺の固さ (かためとかやわらかめとか)
・トッピング (チャーシューとかネギとか)
組合せ総数は3000くらいになるらしい。

朱鞠内YHのオーナーは「でも美味くないんだよ」と言ってたけど。

名寄のツアーは、宿のオーナーに写真とってもらいました。
こっちにUPしてくれてます。
http://diary.cgiboy.com/d01/nayoroyh/
ここの7/6の日記。

利尻、礼文、稚内間の旅は、観光パターンが限られているため、一度会った旅人にまた会う確率が高い。
斉藤さん夫妻とは礼文の桃岩荘YHから一緒であり、利尻YHと登山でも一緒だったので、4泊を共にしたことになるが、この斉藤夫妻とそれを取り巻くオバちゃん方々に、かなり自分の旅のスタイルを歪められた感じだ（笑）。

オバちゃん達の旅は、とても陽気で、自由奔放で、ずうずうしかった。そんな旅に関われたのも、学生や社会人があまりいないこの時期だからこそだったんだろう。

ひとときの間、オバちゃんの旅を仮想体験できたような気がした。

利尻でもう一泊する予定だったが、利尻山にもう登ってきたので、そうそうに北海道本土へ戻ってきた。
今日は名寄のサンピラーYH泊。今日がちょうどOPEN2周年の記念すべき日だった。
まだきれいでとても新しいYHだ。とても居心地がいい。

利尻山登山。
人生で3回目のチャレンジとなる。

この山は僕とは相性が悪い。2回の登頂はいずれも悪天候で疲労だけが溜まった。
いくら山頂へ立てても、そこから何も見えなければほんとにがっかりする。

3度目のチャレンジとなる今回は、最後の利尻山登山のつもりで望んだ。
360度に広がるパノラマ、ぽっかりと浮かぶ利尻島の全貌を、この山の上から確かめたかった。

空の旅、とはきっとこういう感じなんだろう。たとえばグライダーやパラシュートで空を回遊できたなら、今日と同じ気分を味わえるに違いない。
果てしなく広がる雲海、青い空。残念ながら雲が厚くて下界は見下ろせなかったけど、雲の上からすばらしい空の旅を楽しめた気分。

今度は島の全貌を見るため再チャレンジ？　今度登ったら４回目だよ？
利尻山は「また来いよ」と言ってくれてるのかもしれない。