去年にひきつづき、7/10(土)にオープンソースカンファレンス(OSC)2010京都に行ってきました。
去年よりなんだか人が多い印象です。どのセミナーも、けっこういっぱい人が来ていました。
不況と勉強会の人気って相関があるんですかね?そんな気も少ししています。
10:15 HTML5で広がるインターネットアプリケーション開発の未来
担当:HTML5-WEST.JP
講師:村岡 正和
村岡さんはhtml5-west.jpの人です。
HTML5を使って、3D動画を簡単にページ上に表示させるデモを見せてもらいました。
動画を制御するための再生ボタンやSTOPボタンも、HTML内に1行コードを書くだけで作れるんですね。簡単です。
僕はHTML5についてほとんど知識がありませんでしたが、HTML5でいろいろなメディアのコントロールが簡単にできるというのは新しい発見でした。
45分の時間で村岡さんはじめの3人の方のプレゼンがありましたが、どの方もその場でコードを書いて解説しており、プレゼン慣れしてる感じでした。例えて言うなればピアノを弾きながら語れる技術?
僕だったら、ああいう場だと緊張してコードうまく書けないと思う…
プレゼンテーターはすべてMac使ってました。
村岡さんはEmacs使ってました。
11:00 はてな 今から使えるHTML5 ~はてなの場合~
担当:株式会社はてな
講師:外山 真 (nanto_vi) (株式会社はてな アプリケーションエンジニア)
大講堂でのセミナーでしたが、 ざっと見た感じ100人以上いました。人気の高さがうかがえます。
もう京都といったら任天堂かはてなですからね!
外山さんは4月に入社したばかりの人で、けっこう華奢な感じのする方でした。
Windows使っていました。
HTML5は旧称 WebApplication 1.0と言い、2006年くらいからHTML5と呼ばれるようになったそうです。
はてなブックマーク使っている人がどれくらいいるかアンケートとっていましたが、ざっとみて会場の半分くらいは使ってるかな?という印象でした。
はてなの新規サービスはHTML5の技術?のCanvasでグラフを作っているそうです。
HTML5ではtabindexを全要素に適用可能です。
例えばspan要素にtabindexを指定できます。そしてボタンじゃないけどクリックできるようになります。
もともとIEの独自拡張でしたが、ほかのブラウザもこの実装を追従するようになりました。
はてなのチュートリアル機能で使っているそうです。
はてなはTenという自社製のフレームワークを利用しています。jQueryを自作している感じ?
13:00 OpenOffice.orgを便利に活用しよう!
担当:関西OpenOffice.org勉強会
講師:大槻 武志、榎 真治、澤 徹、多田 真遵
榎さんは Windows XP使ってました。
OpenOffice.orgとは、無償で使える統合Officeソフトのことです。
ファイル形式はODF。
事例として、
会津若松市で組織全体で導入
四国中央市 1100台+小中学校用900代を5年かけて移行中
住友電工 全社レベルで活用 最終的に15000台が対象
などがあります。結構自治体や大企業で使われていますね。
USBにインストールすることができます。
オフィスソフトが入っていないパソコンでも、インストールせずに使えます。
僕もMacではOpenOffice.org使ってますが、けっこう使えます。MSのExcelデータも普通に読めるし。
もうMS Officeは高いからいらないんじゃないかな?
時代は、何万円もするMS Officeをあえて使わなくても良くなってきつつあります。
14:00 Eclipse PDT + MakeGoodによるPHPコードのテスト
担当:Piece Project
講師:松藤 秀治
MakeGoodというTDDやEclipse上で動作するテストランナーの紹介をしていただきました。
TDDってなんだかよくわかりませんでした。まぁEclipseでも使えるということで、こんど試してみたいと思います。
テストを自動実行してくれるので、テストが楽ちんになるそうです。
ソースコード保存時に勝手にテストが実行できるようにできる設定とか。けっこう驚きでした。
シナリオ実行とかできるんかな? こういうツールはどんどんやり方を覚えて、効率のよい開発をしたいですね!
15:15 現役IT担当者が語る! やればできる! OSSで中小企業のIT化!
担当:オープンソース(OSS)で中小企業のIT化
講師:菅 雄一
結構声が大きくて分かりやすい感じの語り口調が独特の人でした。
ITを専門としていないプレゼンテーターが、孤軍奮闘して中小企業のIT化を推進した顛末をプレゼンしていただきました。
プレゼンは高橋メソッド方式で、どんどん流れていく感じ。
ホームページ作成を外注業者を頼まず自作して、センスが最悪で、会社内ではボロカス評価だったそうです。
当初は結局、外注してホームページを作成したそうですが、最終的にはWikiで自前のホームページを作り上げました。
素人がITを推進して、痛い目にあうのは、トラブルにあったときです。
やはり表面的な知識では、トラブルに対応できないと痛感したそうです。
どっかから拾ってきたLinuxの設定をそのまま使って動いたからいいや、ではなく、
しっかりとした根拠をもった設定を、自分で考えて構築できるようにならないといけないですね。
具体的な技術事例というのはなかったですが、どういう姿勢で会社のIT化に取り組めばいいのかという参考になりました。
このあと、16:15から閉会までは大講堂で5分間スピーチ?という感じのライトニングトークを聴講しました。
5分間のプレゼン発表に命をかけてきてる猛者がいっぱいいて、この内容の濃いこと。
ほとんどの方が残り時間0秒まで使い切る完全に美しいプレゼンを行っていて、内容よりもそのプレゼン技術に感服しました。
次のオープンソース系イベントは秋のKOF(関西オープンフォーラム)があります。今回のようにオープンソースな方々の情熱に触れると、こっちまで元気になります。
技術的なことを学びに行く目的ももちろんありますが、「ようし、オレも頑張ろうっと」という前向きなモチベーションを与えてもらえる場、というのが一番大きいですね。