神戸のポートアイランドにあるアシックススポーツミュージアムに行ってきました。
まず、この施設の目的や特徴について考えてみます。
・アシックス直営?の博物館
・入館料は無料なので、施設自体で収益を目的としている訳ではなさそう。
・この博物館を通じて、アシックスのことをより深く知ってもらい、広告宣伝活動することで、これからもアシックスの製品を愛してもらう目的があるんだと思う。
・休館日は毎週日曜日、月曜日、祝日、夏季休暇、年末年始休暇。夏季休暇は8月9日(日)~8月17日(月)
4つ目の項目である休館日のことを知らずに訪れたのですが、この休館日のことは初めに押さえておくべきでした。
後でパンフレットを見てこの休館日の設定に見えざる意図が隠れていると感じたからです。
毎週日曜日が休館… しかも8/9-8/17は夏季休暇で休み。
つまり普通の博物館の営業スタイルではなく、一般企業の営業スタイルです。
「これは実は一般市民や子供たちに開放する目的で建てられたものではないのではないか?」
と先に気付くべきでした。
で、実際に行ってみたレポート。
エントランスまでは写真撮影OKでした。
ほんでこんなソファがあったのでスタッフのおねえさんに撮ってもらいました。
で、ここから先は撮影禁止。
ほかにも家族連れが同じタイミングで訪れていたので、受付のおねぇさんが家族連れと一緒に施設ツアーしてくれました。
施設は1階と2階があって、まず2階からご案内。
・アシックスの歴史展示
・創業者の銅像
・靴の移り変わり
・有名選手が使っていた靴展示
・イチローの歴代スパイクの展示
期間限定の特別展示として、高橋尚子選手の金メダルなどが飾ってありました。
金メダル初めて見たので感激!これはいい思い出になりました。
でもここでやっぱり違和感が…
有名選手の靴の展示はわかりますが、
創業者の銅像って、見せられても誰が喜ぶんだろう…
とか思って改めて室内を見渡すと、訪問者にとって興味をそそられる展示だけではなく、随所に「こんな有名選手にうちの会社の製品使ってもらってすごいんだぜ」みたいな自慢げな展示があるのが目につきました。
高級絵画を持っている金持ちの家に招待された客が、絵を見られる代償として美辞麗句を並べてその絵を称賛し、オーナーを尊敬のまなざしで見つめなければならない、
そういう雰囲気を持った博物館であることに気がつきました。
そして1階に降りると、20mほどの室内トラックがあって、ライン上にLEDが埋め込まれていました。
100m最速のウサイン・ボルトのスピードをそのLEDで再現できるようになっていました。
壁側にはシューズとかスイミングウェアが展示してあり、訪問者が自由に触れてよいタッチコーナーになっていました。
子供たちが自由に遊べる空間になっているのはいいんだけど、やっぱり撮影禁止なんですな。
子供たちが遊んでいる姿を、親だったら撮ってあげたいと思うだろうに…
「誰のために作った?」という点において、どうもピントがずれています。
撮影禁止にするんだったら、せめてスタッフによるポラロイドカメラサービスとか、撮影されては不都合な品を排除した上で撮影自由にするとかの配慮があれば良かったなぁと思います。
で施設を一周してエントランスに戻ってきたあとは、再度撮影OKになりました。
エントランスに展示してあるイチローのスパイクももちろん撮影OKなんだけど、いざ撮ろうとすると
年配の係員に「接写禁止!」って言われてもう訳がわからなくなりました。
遠目から撮るならOKで、近づいてとるとNGなんだとか。
今のカメラの性能知らんのやろか… 接写禁止とかあまり意味ないと思うんですが。
企業秘密の漏えいにつながることを恐れて撮られたくないんだと思うんですが、それなら最初から展示しなければいいし。
なんか自慢だけされて帰されるような、苦々しい思い出しか残りませんでした。
撮影禁止の件に関して言えば、今の時代、いくら撮影禁止にしても漏えいは不可避です。カメラも小型化しておりますし、どこにでもレンズは隠せます。
その結果、以下のようにダダ漏れします。
http://www.b-friend.jp/ensen-guide/2009/07/post-102.html
撮られたくないなら、そもそも見せないようにするしかありません。
経営者トップの立場からは、「市民に愛される博物館を作ろう」という意図で作られたのかも知れません。
ただ、それが現場に降りてきていない、あるいは現場で捻じ曲げられてしまっているような印象を受けました。
そりゃ現場の人間にとっては、歩合制でもなければ休日出勤はしたくないし、客は少ない方が楽ですからね。
ミズノも博物館ありますが、それに対抗するためにとりあえず形だけ作った、という説もありますね。
そして訪問者のことは二の次で、自分たちの上司(=創業者、経営者)のことや、会社への崇拝を優先しています。
残念ながらこの博物館はアシックスのイメージアップには大きく貢献していないと思います。
…とまぁいろいろ書いちゃいましたが、文句言いすぎですかねぇ?orz
クックパッド本を読んだあとだから余計に消費者目線で考えてしまっているのかも知れません。
誹謗中傷をしたいのではなくて、「頼まれてもいないアンケートに勝手に答えちゃった」と言う程度に捉えていただければ幸いです。アンケートが気に入らなければクシャクシャポイしてください、ということで。
あと、こんな感想をもたれた方もおられます。
http://ameblo.jp/kazuf123/entry-10293169099.html