Paypal新少額決済サービスMicropaymentsの衝撃とは | Over the Vertex of Technology
http://takao.asaya.ma/article_392.html
以前、自分が作ったサービスについてクレジットカード決済の手段を提供するにあたって、カード決済代行会社のいくつかを比較検討したことがあるのですが、国内の会社がやっているサービスに比べてPaypalはやっぱり安いです。
こういうからくりがあったんですね。
そして今後、さらに小額な決済がお手軽にできる環境がととのえば、個人営業でも利用しやすくなります。
月数百円という課金サービスにはもってこいだと思います。
以下抜粋
日本のクレジットカード決済サービスは、ほぼ寡占といっても問題のないNTTデータのCAFISというネットワークに接続せざるを得ません。ATMでさえそうです。新生銀行のように、振り込み相手先の名前がでない、といったような裏技で無理矢理手数料を下げることも可能ですが、コスト削減をしようにも大本のコストが高いため限度があります。
ところが、欧米ではこのネットワーク自体が自由競争となっています。
冗談かと思われるかもしれませんが、この21世紀にもなって、クレジットカードの締め処理を、毎月フロッピーディスクで決済上流ネットワークとやりとりしている決済会社があるのですから!
さらに、もっとびっくりされるかもしれませんが、全トランザクションに対して書面で保存している決済会社まであるんです!
それに対して、Paypalはもちろんベースが欧米のインフラですから、その面からはどう考えても勝てません。
細かい専門的な説明は割愛しますが、VISAやMaster Cardは1.75%で卸していると考えてもらえばわかりやすいかと思われます。
実際、アメリカで、リスクの少ない対面販売の店舗ですと、2.2%+20セントといったような手数料も珍しくありません。
そんな中、日本では平気で7%や8%をとられる場合もあります。
以上、ざっと欧米型のクレジットカード決済サービスと日本国内のクレジットカード決済サービスにおける根本的な基盤の違いを説明しましたが、すでにユーザー数が2億を超えているPaypalがこの欧米型インフラをフルに活用しているとわかれば、皆さんはどう思われますか?
そうです。圧倒的に優位な手数料で、日本のマーチャントにもクレジットカード決済サービスを提供できるのです。
日本では、根本的にクレジットカードどころか、電子マネーでも真の少額決済は不可能なのです。
ところが、Paypalがそれを始めてしまいました。
もう、10円であろうが、20円であろうが、Paypalでクレジットカードによる少額決済ができてしまうのです。