ご報告が遅れました。
カーナビの案件が3/31で終了し、その後特にフルタイムの仕事が決まらず小さい仕事をこなしていましたが、7月後半から別の案件に誘われてそちらの仕事に従事しています。
しかし、今までと違い、業務開始直後にいろいろと難題が出てきましたので苦労しております。
仕事はサーバーインフラの仕事です。この分野の仕事は2004年を最後に関わっていなかったので、すっかりブランクが空いておりました。
もはや7年前の仕事なんてきれいに忘れております。当時の技術と今の技術も違います。
発注形態は、よくある多重請負で、
ユーザ→大手ベンダー→下請けA→下請けB→自分
という構造です。
下請けAは、以前私は社員として勤務していたことがあり、まぁそのつながりで7年ぶりに一緒に仕事することになりました。社員としてではなく、下請けの技術者として。
リーマン・ショック以降、大手ベンダーの懐具合も苦しく、外注となる下請け会社の技術者の数を絞り込んで、社員だけによるプロジェクト推進が行われるようになってきています。
以前はベンダー社員と下請け技術者の割合が1:1くらいのプロジェクトが多くありました。例えばベンダー社員20人に対して、下請け20人とかですね。
それが不況になって仕事が減った結果、外注を雇うほどの仕事量がなくなり、社員だけでも十分こなせる量になったわけです。
そのときに放り出された外注はどこにいったのか分かりません。転職を余儀なくされたりまったくお門違いの業界に転向したのかも知れません。
そして最近、ようやく景気が底を打ってきました。
ベンダーも外注を雇い入れないとこなせない仕事量にまた戻ってきつつあるのですが、一度離れた外注技術者を呼び戻すのが難しくなっています。
ましてやベンダー技術や製品を詳しく知るお抱えSEを迎え入れることはかなり困難です。
そんな、業務に最適な技術者がすぐに見つからない状況を反映してか、
かなり昔に似たような業務を経験したことのある私に声がかかったのでしょう。
まぁまったくの素人よりは使い道があるかも知れませんが、同じベンダーの仕事に7年ぶりに戻ったところで、今の技術でバリバリやれるというには程遠い技術力です。
しかし世間は厳しく、そういう事情であっても参入直後から即戦力として働くことが期待されます。
ベンダー側は人集めの苦労をあまり知らないので、外注として投入された人は今まで通り自分たちの業務をよく知っているし、すぐにバリバリ仕事してくれると思っています。
また、下請け会社の営業は人集めに苦労しているなどということはあまり口に出せませんから、ベンダーに対して、
「いままでどおり優秀な人材を確保して参りました!」と言います。
そういうひずみが、参入直後になって明るみにでることになります。
今回のプロジェクトの構成員はベンダー社員8割、外注技術者2割ほど。やはり不況前よりも社員の比率があがっています。
そんななか、自社製品をよく知るエキスパートたちと同じ土俵で仕事することになります。
私が入った一日目からいきなり製品のテストをやらされることになるわけですが、これがもうまったく使い方が分かりません。
そしてプロジェクトリーダーが「なんでこんな使えない人材をよこしたんだ」と言い出しクレームになります。
私は社員からの冷たい眼差しを受けながら過ごすことになります。
ちょっとこれはつらい状況です。
私にできることは今の仕事をできるだけ早く覚えることしかありません。
勤務時間はめちゃくちゃ長くはありませんが、早く社員の技術レベルに追いついて一人前の仕事をこなさなければなりません。
仕事以外の時間でも仕事の不安がたえずよぎり、休みの日でも落ち着かない感じでした。
こんなつらい状況を続けるくらいなら、自分に合わない仕事と割りきって、プロジェクトを抜けるという選択肢もあります。
しかし下請け会社にとっては代わりの人材がいないためとにかく私に頑張って続けて欲しいと思うわけです。
そんな大人の事情が交錯するので、自分で進路を決められない状況になってしまいました。
よって自分に課せられた使命は
・とりあえず辞めないこと。
・ストレスはあるが、それをできるだけ溜めない形で仕事を継続すること。
・優秀な成績は納められないし、それをしようと思うと体を壊すので、落第点をとらないぎりぎりの合格点で
なんとかやっていこうとすること。
かなと思っています。
ということでいろいろありまして、来年1月あたりまでは続くプロジェクトなので、自分なりに工夫してやっていくしかないです。
もっとも、途中で辞めさせられるかも知れませんが…
自分の今後の仕事のスタンスとしても改めなければなぁと思ったりします。
・声がかかった仕事はなんでも屋のようにハイハイ引き受けるのではなく、自分のスキルと照らし合わせて
できる/できないを判断すること。
・「知らない技術でも、勉強になるのだからとりえあずやってみる」という考え方は若いうちは良かったが、
おっさんの歳になるとそういうスタンスは非効率であり、報酬も上がらない。
新しいことより、今までの経験を活かすような仕事を優先すべき。
今回のプロジェクトが無事終了したあかつきには、「いい勉強になった」と言えるのかも知れませんが、
そのあとこの分野で引き続き同じベンダーの仕事で継続していくことは自分の技術的にも難しいので、今回については最初の選択で誤ってしまったなと思っています。
そういう教訓は今後に活かしたいと思っています。
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