先日書いたauはどこへ行こうとしているのかで、auが低迷していると感じているのは僕だけじゃなかったことから、なぜ低迷しているのかについてもっと調べてみたくなりました。
ネットでいろいろ検索した結果、以下のような理由が考えられます。
1.2006年10月からスタートしたナンバーポータビリティ(MNP)でauがひとり勝ちして、その人気に安住してしまった
MNPをピークにauが下降線をたどりだしたようです。
携帯電話/PHS/無線呼出し 単月純増数 月次推移 (積み上げグラフ)
2.KCP+の失敗
KCP+とはKDDIが開発した携帯用のプラットフォームであり、OSみたいなもんです。
東芝と三洋が共同で開発し2008年頃から出てきましたが、これがすこぶる評判が悪く、動作がもっさりする、バグが多い
など多くの欠陥がありました。
KCP+を開発する期間が短かったため、当初予定していたリリースに間に合わず、リリースしても不完全な部分が多く
利用者の信用を大きく落とす結果となりました。
みんなにKCP+って知って欲しい【狐狩ブログ】
http://z.livedoor.biz/archives/50932290.html
KCP+をリリースした時期のごたごたなど
3.販売奨励金廃止で、割高感が出た
2007年6月に総務省が販売奨励金制度を廃止する方針を打ち出してから、docomoやSoftbankは
比較的スムーズに新料金プランに移行でき顧客離れを防ぎましたが、auは当初販売奨励金モデルに抵抗し、
新料金プランに移行するのが遅れました。
さらに、新料金プランにすると実質値上げとなり、利用者離れを引き起こしました。
auが落ちたわけ – Fast&Firstのblog風
http://www.fnf.jp/blog/2009/07/fnfblog1781.html
4. KDDI小野寺社長が世間ずれしている
なんとなく世間ずれしているような発言が…
販売奨励金モデルが日本の部材の国際競争力を高める~KDDI 社長会見 – japan.internet.com 携帯・ワイヤレス
http://japan.internet.com/allnet/20070315/1.html
販売奨励金がなくなるとお客様満足度は下がる – KDDI小野寺社長 | 携帯 | マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/09/19/035/index.html
KDDI小野寺社長、「端末の国際競争力低下はキャリアの責任」論を否定:ニュース – CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000056021,20345261,00.htm
5. スマートフォン展開に乗り遅れた
これは前回のブログで書いたとおり、通信方式がdocomoやSoftbankと違うので不利な点と、攻めの姿勢が
足りないためだと思います。
KDDIの携帯電話ブランド「au」ピンチです。:IT mobile ケータイの最新情報ブログ
http://itmediamobile.ti-da.net/e2303628.html
スマートフォン市場の苦戦など、auの問題点を的確に指摘しています。
auユーザじゃないですが、スマートフォンに遅れたのは大きいですね。
ソフトバンクの孫さんは日本よりも海外向きですね。日本ではこれ以上の成長はのぞめないでしょう。
でもアジアに売ってでてたら、案外成功するかも。
孫さんと言えば、2011年の新卒説明会で語ったスピーチがすばらしいそうです。
僕は明日見てみようと思います。
宝のスピーチ – Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100403